最新のオリーブオイルに「コールドプレス」も「ホットプレス」もありません。
「コールドプレス」や「ファーストプレス」という用語は、スーパーマーケットの棚に並ぶエクストラバージンオリーブオイルのボトルによく登場します。20世紀半ばまではオリーブオイルはほとんど伝統的油圧プレスを使用して作られファーストプレスという用語は、収穫したてのオリーブから生産されたエクストラバージンオリーブオイルを表していました。これらの製造用語は、オイルが優れた品質であり、多くの健康的な品質を損なうような過度の熱なしに最初にプレスして得られたものであることを意味していました。
現在エキストラバージンオリーブオイルの大部分はプレスではなく遠心分離機を使用して作られているため、これらの用語は販売戦略用語になっています。
エキストラバージンオリーブオイルは、一般的に27℃より低い温度で抽出されます。最近のイタリアの研究では、20℃で攪拌されたオリーブオイルは、27℃で攪拌した時よりもポリフェノールが25%少ないことがわかりました。さらにスペインの研究者の最新の報告では、水で洗う代わりに、25℃から40℃のお湯の浴槽にオリーブを15〜45秒間浸した所、攪拌したオリーブのペーストは常に27℃に達しました。温水タンクは、安価でエネルギー効率が高い方法と注目されています(1)。
第1回ウェビナー ご参加有難うございました
6月12日開催の第1回ウェビナー「レオナルド・ダ・ヴィンチの村からオリーブの剪定講座」は、イタリアと日本を繋ぎ開催。日本に加えイタリア、フランス、クロアチア、アイルランドからも参加頂き、オンラインセミナーは国境を超えることを実感。
セミナーの満足度も85%と好評で、多くのご質問や次回への期待をいただきました。Q&Aやギフト抽選結果は、こちらでご覧になれます。
第2回ウェビナーのご案内
第1回の参加者にお聞きしたご興味のあるテーマは、オリーブの植物特性、ウェルネス、食生活、ビジネスと多方面に渡りました。
第2回は「オリーブの力」をより知っていただけるように、オリーブへの理解を深めるセミナーの予定です。
オレア・オリーブ レッチーノ
ウェビナーではイタリアのトスカーナ地方の代表4品種レッチーノ、ペンドリーノ、モライオーロ、フラントイオが紹介されました。
レッチーノ(Lecciono)は、早生で受粉木を必要とする自家不和合の品種です。その受粉木としてペンドリーノ、モライオーロ、フラントイオなどが知られています。毎年の生産量も安定し、耐寒性のある品種です。近年より耐寒性がありさらにテーブルオリーブにも向くクローン品種の報告があります。
レッチーノは成熟すると、風味が急激に低下するので、収穫量が減っても、高品質のオイルを生産するためには早期収穫をイタリアの専門家が勧めています。