オリーブオイルの副産物からのアスファルトで舗装

スペインのモビリティ・デジタル変革省は、高速道路を管理する会社と協力して、オリーブオイルの副産物を利用したアスファルトのテストを始めました。この新しいタイプのアスファルトは、伝統的な石油化学製品の半熟アスファルト(ビチューメン)1,000リットルとオリーブオイルの精製時に出る副産物残渣300リットル、さらに再生植物油400リットルの混合物から作られています。

スペイン北部の2大都市バリャドリードとセゴビアを結ぶ交通量の多い高速道路の40メートル区間を実験用アスファルトで舗装する予定で、比較対象の試験のために高速道路の別の40メートルセクションは従来のアスファルトで舗装される予定です。

これまでの研究では、オリーブオイル生産の副産物を混ぜて作られたアスファルトは、従来のアスファルトよりも弾力性がある可能性があることが示されています。米国のカリフォルニア州オリーブオイル委員会が2021年に実施した研究調査で、アスファルトの結合剤としてオリーブオイルの搾りかすを添加すると、ひび割れやその他の風化に対する舗装材の回復力が高まることが判明しています。

従来の製造方法より温度が40℃ 低いこの技術によって製造時のエネルギー消費の削減、炭素排出量の削減が見込まれています。同時に、火傷による事故の危険レベルや舗装工事中の煙や臭気の排出がはるかに低いため、オペレーターの労働条件の改善にも役立つと期待されています。

ガーデニングオリーブ

ガーデニング・オリーブとは、苗木から剪定を繰り返し、園芸用に仕立てたオリーブの木のことです。8号鉢(直径約24㎝)の鉢で、高さは凡そ約1mから1.5mぐらいです。園芸用に剪定されておりご好評をいただいております。秋植えに最適です。

品種

特徴

アスコラーナ・テネラ

原産国イタリア。テーブルオリーブ用の品種で、非常に大きな実をつけます。

イトラーナ

原産国イタリア。果実が大きく、オイル以外にグリーンオリーブの新漬けにも利用されます。

バロウニ

原産国チュニジア。非常に大きな実がなるテーブルオリーブ品種です。

オヒブランカ

原産国スペイン。スペインを代表する品種の一つで、テーブル・オイル両用品種です。

ジャンボカラマタ

原産国豪州。果実が4~5cmと非常に大きいテーブル用品種です。

カラマタ

原産国ギリシャ。テーブル・オイル両用品種です。高級ブラックオリーブとして使用されています。

イタリア、オリーブの搾油工場に150億円の投資

「イタリア全土のオリーブ搾油工場の大幅なアップグレードに1億ユーロ(約150億円)を投資する」とイタリア政府が発表。今夏に始まった審査を経て2026年5月に資金供与が始まる予定です。搾油技術は、超音波による粉砕、コンピュータ搾油温度管理など新しい技術が進んでいます。「搾油を成功させるには、搾油工程に適用される新しい技術だけではありません。品質と持続可能性を中核に据える文化的アプローチが常に重要です。」と中部ウンブリア州の搾油所マネジャーが、高品質オイルを作る伝統文化の中で最新技術を生かしていくと強調。プーリア、カラブリア、シチリアの主要産地で進展が見込まれます。

オレア・オリーブ オヒブランカ

スペイン原産品種の一つであるオヒブランカ(Hojiblanca)は、スペインのコルドバ、セビリア、グラナダ地方で主に栽培され、スペイン第3位の生産量を誇る代表品種です。

樹勢はやや強く、自家和合です。乾燥と冬の寒さにも耐性がありますが、病害虫には強くなく、立枯れをおこすバーティシリウムには強くないと報告があります。

実は卵形(オボイド、ovoid)と言われ、オリーブオイルとテーブル(漬物)の両用の品種です。オイルの含有量は少ないですが、オイルの品質は高く評価されています。オリーブの果肉は硬いので、黒く熟した実を使うカリフォルニアスタイルのテーブルオリーブに向いています。

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