4回オリーブオイルとヘルスのシンポジウム、ローマの宮殿で開催。

第4回「オリーブオイルとヘルス」のシンポジウム(討論会)が2022年9月15日から18日までイタリアのローマの行政拠点でもある宮殿で開催されました。米国のエール大学が主催しローマのトルヴェルガタ大学とバーリ大学が協賛。開会は、ローマ市長の挨拶、ローマの農業、環境問題、食への取り組みなどの説明が続きました。英語、イタリア語、フランス語が飛び交う中、6つの大きなテーマ(右表)で、40人を超えるオリーブに関連する研究者の発表と討論が行われました。

第1回の討論会を米国で開催した所、各国の研究者が多く集まり、続けようとなったと主催者の説明。ギリシャ、スペイン、イタリアと続いて第5回は2023年12月ポルトガルで開催予定です。

シチリアのオリーブビジネス

イタリアのシチリア島では、古代フェニキア人とミケーネ人がオリーブを持ち込んでオリーブの栽培が始まったと伝えられています。ギリシャの植民地時代、ローマ帝国時代と広がったオリーブの栽培は、帝国滅亡後柑橘類の栽培が広がり一時停滞。その後再び盛り返し今はイタリアで最も主要な生産地になりました。

島の南部ラグーサでいくつかのオリーブオイル生産者の畑と最新の搾油所を見ることができ、さらにオリーブ栽培指導者からシチリアでの最先端の栽培管理方法を聞くことができました。その要点は、灌水、肥料とのことですが、詳しくはウェビナー(11月26日開催、下記ご案内参照)でご説明します。

Olive Wellness大学 ウェビナー 

 

第9回:シチリアのオリーブ

  • シチリアのオリーブ
  • シチリアでの栽培要点
  • 最新の先端搾油所

日時:2022年11月26日(土)午後4:00ー4:45

第10回:オリーブオイルとヘルス
シンポジュームから6つのテーマの要点を報告します。

日時:2022年12月17日(土)午後4:00ー4:45

講師:松村成師 Olive Wellness株式会社代表取締役

受付開始:午後3:45

配信方法:Zoomオンラインセミナー

参加費:1,100円(税込、事前登録)

定員:先着100名様

お申込み:https://olivewellness.store/

オレア・オリーブ

フラントイオ(Frantoio)は、トスカーナ州などのイタリア中央部の代表的なオリーブの品種です。元々のイタリア語frantoioは粉砕する所、すなわち搾油所の意味です。

オリーブのフラントイオは、イタリア以外の多くの国で栽培されている品種で、Correggiolo、Pendaglio、Rajoなど多数の同義異名(Synonyms)があります。

発根力が高く、開花時期は普通です。自家和合ですが、受粉木があると結実率が上がります。オリーブ斑点病になりやすく、寒さに強くはありません。

オイルの含有量は普通ですが、特にフルーティーで長期安定性の高いオイルが得られると高く評価されています。

 

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