オリーブの葉から震災復興の象徴のクラフトビール

Alta Quota Birra(アルタクオタビラ、日本語で高地ビールの意)は2010年に古い小学校を利用して始めたイタリアのクラフトビール会社。工場は標高1,600メートルの高地にあります。

2016年10月に起きたイタリア中部地震は地域経済に大きな打撃を与えました。アルタクオタビラは、復興に苦労している地元のオリーブ生産者と提携して、オリーブの葉が重要な成分となる新しいクラフトビール、Olea Birra(オレアビール、オレアはオリーブのイタリア語)を発売。地元の人々は、この製品発表を新たな復興の始まりと期待しています。

すべての材料、水、大麦麦芽、オリーブの葉、小麦麦芽、ホップ、酵母をイタリア産(多くは自家生産)のみでまかなっています。そして地元のオリーブの葉を乾燥させ原材料として数百Kgを使用していると説明しています。醸造プロセスで葉を使用することは、「ビールに強力な抗酸化物質であるポリフェノールが含まれていることを意味する」とビール開発者が特徴を説明しています。また乾燥した葉を使用することでビールの苦味を軽減できるとも言います。

後味はクリアでクリーンで、わずかな苦味とわずかな酸味がありました。

 

Olive Wellness大学講座 オリーブと食生活 

第9回ウェビナー講座:オリーブとガストロノミー

  • ガストロノミーは美食学とも訳されますが、ここではオリーブの視点からの食文化や料理法と捉えます。
  • 日本の食文化、油料理について歴史を振り返ります。
  • 最後にオリーブとウェルネス、ウェルネスの原動力について考察します。

【Olive Wellness大学開催要項:第9回】

司会:松村成師 Olive Wellness株式会社代表取締役

日時:2022年3月26日(土)午後4:00ー4:45

受付開始:午後3:45

配信方法:Zoomオンラインセミナー

参加費:1,100円(税込、事前登録、テキスト配布)

定員:先着100名様

お申込み:https://olivewellness.store/

 

オリーブの葉のパウダーからケーキと最中

「わかまつ農園」(福岡県糸島市)は、2012年からオリーブの栽培を始め、農薬を使わないオリーブの葉を食品の水分を瞬時に乾燥して粉砕する新技術でパウダー化。

このパウダーと福岡県産石臼挽小麦、佐賀県産放飼い養鶏卵、糸島産牛乳、鹿児島産生クリーム、北海道産てんさい糖と厳選した素材でオリーブリーフロールケーキを作り、地元やネットで販売。

さらにパウダーの用途を広げようと和菓子の餡に挑戦、これで手作り最中を作りました。

オレアオリーブ

オリーブの葉にもエキストラバージンオリーブオイルの特徴であるオレウロペイン、オレオカンタノールなどのポリフェノールが多く含まれています。

葉をそのまま生かしたオリーブ茶に加え、抹茶のように葉をパウダーにして食材として用いることも行われています。

オリーブの葉からの抽出物にはいくつかの医薬効果が知られています。例えば、葉を乾燥し粉末にして煮だし凍結乾燥機で粉末を作り、それを生理食塩水で使用した実験では、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎棹菌などが短時間で殺菌でき、オリーブの葉の抗菌力を示唆しています。

すでに抽出粉末はサプリメントや医薬材料として幾つもの商品が販売されています。

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