新型のコンポスター“Aerobin”が到着。剪定したオリーブも土に帰り、環境維持に。
「コンポスター」とは小枝や枯葉、家庭の生ごみなどの有機物を微生物や菌の力で分解発酵させて「コンポスト(堆肥)」を作る容器のことです。
豪州のグローバル・エンバイロメント・マネージメントGEM社は、地球環境を持続可能にすることに貢献する製品を提供することを目的に設立。GEM社が市場に投入した最初の環境製品コンポスター「Aerobin」が到着。
堆肥を作るには、熱、循環空気、湿気が必要です。特許の密閉容器内のエアレーションコアで有機物の好気性分解を促進しバイオマスの急速な分解もたらし、さらに断熱材は熱を節約し、寒冷地でも一年中効率的に機能するとのことです。試験運用を開始です。
堆肥は、温室効果ガスの排出を削減するための好ましい方法の一つです。庭のゴミや食品廃棄物などの有機性廃棄物を埋め立てると、最終的にはメタンガスのレベルが高くなります。メタンガスは地球温暖化の原因の温室効果ガスです。コンポスターを使用し、生ごみや庭の枯葉を堆肥化することで環境維持に積極的に貢献できます。
渡り鳥を守ろう、夜間のオリーブ収穫禁止
スペインとポルトガルの大規模高密度栽培のオリーブ農園では、夜間の収穫を禁止することになったとバードライフ・インターナショナル・ヨーロッパ・中央アジアが発表しました。この組織は、1922年に英国で発足した、世界で最も古い歴史を持つ国際環境NGOの一つです。
オリーブの収穫の時期は、ヨーロッパから北アフリカへのウグイスやヒバリなどの渡り鳥が通過する時期と重なっています。2018年に夜間に機械収穫をするオリーブ畑では、1ヘクター当り100羽以上の渡り鳥が死んでいることが報告されました。これはスペイン南部やポルトガルのオリーブ栽培地全体では、2.6百万羽にもなると分かり、両国は今回禁止対策をとりました。
オリーブオイルと和食を楽しむ
オリーブオイルは、和食の調味料としても抜群です。柿の季節、砂糖の代わりにオリーブオイルで和え物を作ります。カルパッチョの和風、お刺身にもよく合います。
オレア・オリーブ
FDF(Fruits Detachment force)あるいはRemoval Forceとは果実を柄や茎からとる時に必要な力のことです。何グラムの力で実を採ることができるかを測る測定器もあります。
オリーブは実が小さく、人手による収穫の時はFDFの値と実の大きさで収穫にかかる時間、収量が決まってしまうので、いくつかの研究論文も発表されています。オリーブの重さは収量にプラスの要素です。つまり、オリーブが重いほど木から振り落とすのが簡単になります。FDFはマイナスの要素で、品種毎に異なっています。オリーブが柄に強く付着しているほど、手摘みが難しくなります。時間がたつにつれて付着力が弱くなります。