お尋ね:新型コロナウイスにオリーブの葉が効くと聞いたのですが本当ですか?

世界中に拡散している新型コロナウイルス(COVID-19)に「オリーブの葉が効くと聞いたが、本当ですか?」との問い合わせが寄せられました。

アメリカでもオリーブの葉からの抽出サプリメント「オリーブリーフ・イクストラクト」や「アメリカ・ニワトコ」や「精油」などがCOVID-19 に効くのではと薬局にやってくる人が沢山いると報じられています。薬局はドアに「コロナウイルスが心配なら家に帰って(相談窓口の)ヘルスラインに電話して下さい。」と貼紙を出していると報じています。実際これらのサプリがウイルスに効くと言うのは全くのデマで、一体どこから始まったのだろうかとニュースで大学教授が嘆いています。

「オリーブリーフ・イクストラクト」は「葉からの抽出」を意味し、葉からオリーブ固有のポリフノール“オウレオペイン”等を抽出してサプリメントにした商品です。この葉からの抽出物に含まれる化合物にR型とL型のエレノール酸カルシウムが存在しています。L型は人体内で蛋白質と結合して有効性が無くなってしまうため、R型のみを取り出す技術をアメリカの研究所が開発しました。そのR型エレノール酸カルシウムが幾つかの病原性細菌などが起こす感染症に有効との報告がありますが、コロナウイルスについての研究報告は見つけられていません。

出典:Southern Cross University – Natural Product Pharmacology Unit, Charles Sturt University
Olive Leaf Extract, Dr. Morton Walker, Kensington
https://www.eastparkresearch.com

イタリア オリーブ百景イタリア編

2月上旬にイタリア中部にあるいくつかの伝統あるオリーブ農園を訪問する機会がありました。農園主は、電気技師と小児科医の夫婦、高校の理科の先生、大学で金融マーケティングを学んだ人、国連から農業コンサルタントを依頼される人など多様です。

オリーブ百景イタリア編をご覧ください。

オレア・オリーブ 苗木会社SPO

イタリアのフィレンツェから電車で1時間、トスカーナ州ペーシャの町で1932年から続くオリーブ専門の苗木会社SPO(Societa Pesciatina d’Olivicoltura)を訪問する機会がありました。

この会社では、25エーカーの敷地で、主要46品種(オイル用29、テーブル用7、兼用10品種)を生産しています。苗木は、挿し木(cuttings)と、1875年にこのペーシャの地域に導入された伝統の接ぎ木 (grafting)の二つの方法で生産していました。伝統の方法では、種を抜いてオリーブオイルを作るオイル農家から種を購入して、種から接ぎ木の台木を作成しています。

大学とトスカーナ地方の品種の共同研究も行っています。

2019年産新作オリーブオイル、デザイン一新

イスラエルの先端オリーブオイルメーカー「グシュール」の2019年産エキストラバージンオリーブオイルを3月20日から販売を開始します。500ml瓶入り、オリーブの品種は2種類から選べます。

品種ソウリ:中東に古くから伝わるオリーブの品種でエルサレムのオリーブ山もこの品種。さわやかな口当たりと、ピリッとした刺激が特長で、サラダ、パスタなど色々な料理に向いています。

品種コロネイキ:ギリシャ原産の品種ですが、イスラエルの風土と点滴灌漑栽培で一味違う風味の仕上がりです。野菜料理、炒め物や揚げ物などの味を引き立てます。イスラエルの生産者は日本食にあうので是非使ってみてほしいと言っています。