オリーブの森は生物多様性の宝庫、スペインの研究プロジェクト:Olivares Vivos

「Olivares Vivos」は、「オリーブの木立や繁みは生きている」という意味のスペイン語。2015年に始まったEUとスペインの共同プロジェクト「Olivares Vivos」は、オリーブ栽培と生物多様性とが調和するオリーブ栽培をデザインすることが目的。総額約3.6億円で、2020年の完了を目指している。

1980年代に導入されたEUの農地改革では大量生産を目指し、オリーブ畑では、オリーブの木に直接関係がないと思われた要素は全て取り除かれ、農薬と除草剤で農地の破壊が行われてしまった。これは単に生物多様性を失っただけではなく時間が経つにつれ作物に病原菌が増えるようになったと。

スペインのオリーブ産地アンダルシア地方で従来型の栽培を行っている40のオリーブ園で行われた研究では、オリーブ園で生物多様性が維持されていると報告。この調査では実際549種類の草木、137種類の木が見つかり、新品種として国際登録したものも。さらに165種類の野鳥、119種類の受粉を助ける昆虫、59種の蟻も報告された。

生物多様性は土壌の豊かさをもたらし、浸食や病害虫を減らす事に役立つ。このプロジェクトではオリーブ栽培園に生物多様性を取り戻すことによって、オリーブオイルの品質向上を図り農家に利益をもたらし、同時に生態系を守ることの二つを両立させることを狙っている。

WEBサイトでは活動の様子が見られます。

オリーブオイル:イタリアで大幅減産

オリーブオイルの主要生産国イタリアは、2018年産オイルは18万5千トンと前年比57%以上の大幅な減産に見舞われています。特に主要産地の南部の減産が大きく、オリーブの隔年性に加え、冬の厳寒、夏の大雨や天候不順の影響が大きく、さらに害虫オリーブミバエが大発生し、追い打ちをかけるように収穫期の9月から10月の強風で多くの実が落ちたと言うことです。

ギリシャでも同じような天候不順による影響で、35%から45%の減産となりそうです。

オレアオリーブ:オリーブ栽培と養液土耕

アグリスマート社、サンホープ社との共同実験農場(東京都八王子市)のオリーブは、2回目の冬を迎えています。2018年の初夏から点滴潅水に加え、潅水に液肥を混ぜる「養液土耕」で栽培。

2017年11月に高さ115cm(写真左)であったカロレアは、2019年1月には高さ169㎝(写真右)となり、1年2ヶ月で約54㎝伸び、幹も4㎝を越える太さとなりました。

今冬は気温零下が続き水道管が凍結する寒さで、点滴潅水も冬眠中。土中温度は5℃程度を維持しており、オリーブの根が凍結することはなさそうです。◎3月から養液土耕を再開し、固形肥料栽培との対比をカロレア、コロネイキ、ピクアルの3品種で対照実験の予定です。

オリーブオイル 商品規格変更のお知らせ

オリーブオイルの商品規格を2018年産オイル(2019年3月中旬出荷予定)から変更します。今までの300ml缶入りから500ml瓶入りになり、価格もお買得(定価3,500円、税別)になりました。

小容量110ml(定価1,000円、税別)、大容量5L(定価15,000円、税別)は従来通りの規格です。

配送料改訂のお知らせ

2019年3月10日から配送料の一部改訂を行います。全国一律の料金でしたが、地域別・商品別の料金体系といたします。ご理解の程お願い申し上げます。

オンラインショップを訪問下さい。

オンライショップでは、特価販売中です。さらに8%割引の会員価格、お買い物金額の5%相当のポイント、定期購入自動配送で送料無料のサービスがあります。