Oliveの種から環境にやさしいバイオプラスチックを作る:トルコとスペインから

「生分解性プラスチック」とは、通常のプラスチックと同様の耐久性を持ち、使用後は自然界に存在する微生物の働きで最終的にCO2と水に分解されるプラスチックと定義され、ヨーロッパではより具体的に「2年以内に9割以上が分解」するものとされています。通常のプラスチックより高価で、使い捨てを前提にしているので、プラスチックより耐久性や機能性に劣りますが、環境にやさしいとして開発が進んでいます。

トルコの科学者ドゥユグ・ユルマズさんは、父親が胃の調子を整えるためにオリーブの漬物の種を食べる癖があることに気付き、種が胃の健康に有害ではと心配し種の研究を始めました。しかし、危険なものではなく、オリーブの種とプラスチックの化学的構造の驚くべき類似点を発見しました。そして、オリーブオイルメーカーから廃棄される種をバイオプラスチックに変える会社を立ち上げました。この会社“BIOLIVE”によって作成されたオリーブベースのプラスチックは“1年以内に分解し、肥料のように地球に溶け込みます”と彼女は言っています。

スペインのプラスチック会社AIMPLASは、オリーブオイル製造会社OLIPEと協力して、オリーブの種から生分解性のプラスチック材料を開発しました。これをは成形して、オイルオイルの容器のキャップと包装するトレイに加工できます。2019年11月に始まったこの“GO-OLIVE”プロジェクトでは、さらにこの材料を堆肥とし使った時の環境調査も始めています。

Stay Home  オリーブオイルと和食を楽しむ

オリーブオイルで作る唐揚げ、ドーナツなどの揚げ物は胃もたれせず、作りすぎても翌日もしっかりしていておいしく食べることができます。


和食の調味料とも相性抜群です。醤油、ポン酢、味噌、和三盆などと和えてください。
カルパッチョの和風、お刺身にもよく合います。

Stay Home  オリーブのビデオを見よう

オリーブ栽培、剪定に役立つビデオ(YouTube)をご紹介します。英語のナレーションがあるものもありますが、景色や栽培風景を見るだけでも楽しいものです。

オレア・オリーブ  ウイルス

ウイルスは動物だけではなく、植物にも病気を引き起こします。日本で2018年に報告された植物の病気1万802種類の約6%はウイルスが原因です(※)。たばこに感染するタバコモザイクウイルスは初めて電子顕微鏡で見ることができたウイルスで、ウイルスの研究に貢献してきました。

オリーブで発病するウイルスは15種類ほど知られていますが、タバコモザイクウイルスもその一つです。キュウリ栽培で起きるキュウリモザイク病の原因であるキュウリモザイクウイルス(CMV)にもオリーブが感染し、日本だけではなく、欧州や米国のオリーブ産地でも報告されています。これはウイルスに感染したアブラムシによって伝播されます。

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