オリーブの耕作放棄地広がるイタリア、ヴィンチ村での復興プロジェクト
イタリアのトスカーナ州には5世紀頃からオリーブが植えられ始め、レオナルド・ダ・ヴィンチが生まれた1452年頃はオリーブの木は周辺の田園地帯に点在。その数が少なく貴重でした。以来1オリーブは地元の経済と文化を支えるのに不可欠でしたが、近年は耕作放棄地が増えて課題となっています。
Ager Olivaは「トスカーナで放棄された400万本のオリーブの木を復活、環境保全、生物多様性、農地の回復を目指す」と起業した農業のスタートアップ会社。復活の課題の一つは夏の気温の上昇と干ばつで、水不足で60%ものオリーブが復活できないでいると言い、このために灌漑を支援するためのクラウドファンディングも実施しています。一口59ユーロのクラウドファンディングで、地域と景観の再生、農業分野での雇用創出、オリーブの木の復活をもたらし、オーガニックのエキストラバージンオリーブオイル1㍑がもらえる仕組みです。Anger Olivaではレオナルド・ダ・ヴィンチの発祥の地の周りにある長く放置されていた3ヘクタールのオリーブの木を復活させ、歴史的なオリーブ園の復元するための取り組みが進行中です。
Olive Wellness大学講座 オリーブの力
第8回目ウェビナー講座:The Power of Olives オリーブの力
オリーブの実・葉の活用
医療・医薬での最新研究
シンボル・アート・文化
【Olive Wellness大学開催要項:第8回】
司会:松村成師 Olive Wellness株式会社代表取締役
日時:2022年1月22日(土)午後4:00ー4:45
受付開始:午後3:45
配信方法:Zoomオンラインセミナー
参加費:1,100円(税込、事前登録、テキスト配布)
定員:先着100名様
お申込み:https://olivewellness.store/
ヴィンチ村からのオリーブオイル
ヴィンチ村在住のEU認定オリーブと葡萄の剪定士小幡マキさんと企画した2021年秋収穫の新物オリーブオイル(イタリア語でノベーロ)が空輸で到着。販売を開始しています。新型コロナ禍の中、何度もリモート会議で収穫、ラベルデザイン、搾油、輸出まで地元のオーガニックオイル生産会社トッレ セレーナ社と協力して進めました。
オリーブの品種は、フラントイオ、レッチーノ、モライオーロ、ペンドリーノ。アーティチョークや草、グリーンアーモンドのよう青々とした香りと味わいです。ピリッとくる辛みと苦味はポリフェノールたっぷりの証ですが、そのポリフェノール値は1,100mg/kgと高い仕上がりです。
オレア・オリーブ ポリフェノール
エキストラバージンオリーブオイルには「オレウロペイン」や「オレオカンタール」という特有のポリフェノールがあり、これらはエキストラバージンオリーブオイルの苦みや辛味、さらにはピリリと刺激のある味の原因物質で強力な抗酸化作用があることが知られています。このポリフェノールの量は品種、栽培環境、収穫時期、搾油方法で異なります。ポリフェノール量が150mg/Kg以上で健康効用が期待でき、より多いオイル(200mg/Kg)ではより効用が期待できると言われています。(メリー・フリン博士米国ブラウン大学)当社調査ではギリシャの山中で最近見つかった品種で作られたオイルで、3,076mg/Kgが最高値です。