農業先進国のワイン事情:イスラエルからワイナリー17社来日

点滴灌漑技術を発明し,食料自給率約94%,欧州のハウス栽培トマトの種4割を供給する農業先進国イスラエル。

そのイスラエルでは7隻にワイン造りが禁止され、約135年前に再開。今や300社近ワイナリーで年間3千5百万本以上を生産するまでに復活しました。

12月4日東京で開催されたイスラエルワインセミナー&試飲会には、大手・中堅そして新興メーカー17社が来日。

米国カリフォルニア州立大学デイビス校で醸造学を学びイスラエルワインの先導的醸造者ショーンフェルド氏(ゴランハイツワイナリー)は、イスラエルワインには以下の6っ特徴があると解説。

①30ヶ国以上に輸出し、国際コンテストで最高評価を受けるまで成長。

②日本と同じで古いものと新しいものが混在。6千年前のワイン造りの遺跡や道具と最先端の醸造技術がある。

③地中海性気候であるが、ブドウは標高400m以上の地に植えられており、これは北緯45度(北イタリアやフランス南部)と同じ気候。

④水はけのよい土壌。

⑤米国、英国、イタリア、豪州などの大学で学んだ多様な醸造技術者。

⑥将来に向けて6千年前の古代品種の探求、地元大学でワインの学位プログラムなどを推進している。

続いて英国のワイン審査員でもあるハルーニ氏(ダルトンワイナリー)の紹介で6品種の試飲と解説も行われ盛況でした。

イスラエルワインの30%は輸出。日本での拡販が期待されています。

世界のオリーブ:オリーブの収穫と数学

チリのタルカ大学で、オリーブの畑・品種ごとに最良の収穫時期を計算し、搾油タイミングの最適化をする研究する数学プログラムモデルを作り、評価が行われ、その成果が先月発表されました。

実際に適用した結果、オリーブオイルを4%増産できたが、今後更に研究が必要と述べています。

出典:Optimization of the harvest planning in the olive oil production. Computer and Electronics in Agriculture 141 (2017) 147-159

ダルトンワイン@ワインプラス自由が丘

一流のソムリエ講師が基礎からしっかり教え、ソムリエ試験講座で知られる“自由が丘ワインスクール”でダルトンワインリー代表アレックス・ハルーニ氏のセミナーが開催されました。

スクールに併設のワインプラス自由が丘でダルトンワインを購入できます。
東京都世田谷区奥沢2-38-9 月瀬ビル2F、営業時間11:00-22:00/土日 11:00-20:00

イベント増刊号があります。→ 増刊号を読む。

イベント:ハワイからナチュラル化粧品

マカディミアナッツオイルと新商品のご案内です。

2018年1月24-26日、幕張メッセで開催の「第8回化粧品開発展」に出展、メーカーCEOが来日します。

オレア・オリーブ:チリのオリーブ

16世紀にスペイン艦隊が南米ペルーにオリーブを持ち込み、リマに植えました。そのリマからチリに3本のオリーブの木が持ち込まれ、地中海性気候もありリマよりも良く成長。

その後アザパ渓谷で成長したオリーブが“Sevillana de Azapa”と呼ばれ、チリの代表品種になりました。

20世紀になるとアルボサーナ、フラントイオ、レッチーノ、コラティーナ、コロネイキ、バルネアなどオイル用品種が導入され広がっています。