フロリダで見た農業・園芸・ゴルフ場もインターネットの時代
米国イリゲーション(灌漑)協会が主催する“イリゲーションショー2017”が11月6-10日、フロリダ州オーランドで開催されました。
地球の水の98%は海水、2%の淡水も大半が北極南極の氷で人間が使えるのは僅か1%以下。多くの国にとって水資源は当たり前でない限られた資源です。1Kgの穀物の生産には1トン以上の水が必要と言われ、適切な灌漑は資源の節約、経済性からも重要課題です。
イリゲーションは、ランドスケープ(景観や園芸)、農業、ゴルフ場の3っの分野に分けられ機器やサービスが広がっています。どの分野でも無線で繋がるセンサーや潅水機器、さらにインターネットを介すクラウドサービスを米国、イスラエル、オーストリア、ベルギーなどのメーカーが展示。
センサーで把握される天候や土壌の情報や潅水機器を制御する指令はメーカーや機器毎に異なっています。米国では、2011年からイリゲーションを正確に行うために情報形式の標準化の検討を始め、間もなくその仕様第1版が公開される予定です。その後国際標準ISOとなるように計るとのことで、アグリテックでも米国主導が進んでいます。
世界のオリーブ:冷凍オリーブのオイル
イラン大学の最新の研究で、オリーブの果実を適切に冷凍して保存し、その後搾油してもその化学的特性に大きな変化はないことが分かりました。
イランで栽培されている代表品種ミッション、コロネイキ、アルベキーナの果実を収穫直後、零下4℃で1週間保存後、3週間保存後、それぞれを搾油した結果、オイルの化学特性に大きな差異はなく、むしろ過酸化物価は下がるというプラス効果がありました。オレイン酸の含有量に影響はみられませんでした。 (グラフはオリーブガーデン作成)
今後は、味覚の官能評価、他の品種での評価が課題と研究論文は述べています。
出典:Advances in Horticultural Science. Adv. Hort. Sci., 2017 31(3): 191-198
イベント1:オリーブの日
恒例の新宿オアシスで「オリーブの日」
2017年12月2日(土)11:00-19:00
オリーブオイルのテイスティングと即売です。
イベント2:ダルトンワインCEO来日
イスラエルのワイナリーCEOアレックス・ハルニさんとの楽しいイベントです。
DAY1:お祝い料理とペアリング
日時:12月5日(火)19:00-21:00
会場:Patia 赤坂
DAY2:ワインスクールセミナー
ワインスクールでのセミナーとテイスティングです。
日時:12月6日(水)19:00~20:30
会場と詳細:自由が丘ワインスクール ※要予約
DAY3:イスラエル料理ペアリング
イスラエル料理とイスラエルワインのペアリングです。
日時:12月7日(木)12:00-14:30、19:00-21:00
会場:レストランタイーム(恵比寿)
オレアオリーブ
イランは2004年に国際オリーブオイル協会(IOC)のメンバーとなり、2016年にはIOC会議の開催地となったオリーブオイル産油国です。◎74以上の最新設備の搾油所があり6.5トン(2015-16年)のオイルを生産、さらにテーブルオリーブメーカーも200社以上に達しています。
カスピ海から60-70Kmの地域には昔のオリーブ栽培の跡が多く見つかっています。◎国際によると、イランの遺伝子保存庫にはオリーブ240品種以上が登録されています。伝統品種はMari, Zard, Rowghani, Gelooleh, Shengeh, Khormazeitoon, Khara, Dakal, Dezful and Fishomi等です
出典:IOC, https://www.olioofficina.net/