OLEUMプロジェクト:オリーブオイルの食の安全保証を目指す
ホライズン2020は、欧州連合EUが2020年までに700億ユーロを投じて社会変革、先導的技術や係る科学研究へ投資をするプログラム。
その一つ“OLEUMプロジェクト”は、不正オリーブオイルの発見と偽装オイルの防止策を講じ、オリーブオイルの品質と信頼性を保証する仕組みを構築しようとするもの。◎その取り組みは、①オリーブオイルの品質と信憑性を確認する分析方法の開発、②分析方法、化学的データを統合的に扱えるオンライのOLEUMデータバンクを構築すること、③オリーブオイルの分析をする専門分析機関の世界的ネットワークを作り、市場や消費者からの信頼を獲得することの3つです。
すでにイタリアのボローニャ大学を中心に、スペイン、英国、フランス、ギリシャなど20のパートナーが参加。アジアからは中国国立食品発酵研究所が参画しています。◎2017年8月に開催されたEUの会合では1年の進捗とオイルの分析手法、新しい分析ツールの発表など成果を報告。
更にボローニャ大学は、スエーデン、デンマーク、香港の大学と食の安全に関するグローバルなセンターDISHを作り、食品偽装問題、食の安全へ取り組んでいます。
画像上から、Horizon2020の標語、Oleumのロゴ、2017年8月プレゼンテーション、ノーモア偽物オリーブオイルの表題のTwitter画面、出典:https://www.oleumproject.eu/
世界のオリーブ:種抜きオリーブオイルは?
オリーブオイルは、オリーブの実の種を取らずそのままつぶし、撹拌してオイルを抽出しています。
イタリア語で“Denocciolato oils”と言う「種を抜いたオイル」を作っているメーカーがあります。その一社IL MOLINO社(イタリア、ラツィオ州)は、伝統と革新のオイルで、緑の色が強く残り、より香りと風味があると言っています。
種を抜いたオリーブオイルの歴史は古く、ローマ時代の初期に作られた記録があるものの、種を抜く手間から商業ベースでは採用されていません。ニッチな商品として伸びるのか、動向に着目です。
品種:フラントイオ
12.5ユーロ(500ml)
約1,700円
リニューアル:オリーブ苗木ショップ一新
ご要望にお応えして、「オリーブの苗木販売ショップ」と「オリーブ情報館」を一つに統合、全面リニューアルしました。www.olea-olive.com
リニューアルでは、モバイル時代に対応してスマホで読みやすく、注文もできます。オリーブオイル、ワイン、ナチュラル化粧品は今まで通り、www.olivegarden.jp です。
オレア・オリーブ:オリーブの種
オリーブの実の種と言っているのは、正確には核果(ストーン)でその中に種があります。オリーブの核果は品種により形、大きさ、皺やとげの有無などが異なり、品種判定の重要要素です。
核果にはセルロース、タンパク質、フェノール類が含まれています。バイオマス燃料にする研究も進んでいます。