インターネット時代の農業:オリーブ栽培でIOTを活用する

オリーブガーデンは、情報通信/無線技術企業とチームを作り、「植物の栽培や、庭木や街路樹の管理」に最新のインターネットやセンサーの技術を活用しようとしています。

その第一弾は、“TREESENSE(ツリーセンス)”。オリーブなどの果樹や公園の樹木などの個体識別、生育状況と生育環境の観測・記録、データの蓄積・分析、さらには営農計画の策定などを行えるスマホアプリです。

インターネットに物が繋がることをIoT(Internet of Things)と言い、日本語では”物のインターネット”と呼んでいます。木がインターネットに繋がり、もう一つのIoT、”Internet of Tree”が実現します。

スマホからオリーブの個体についた無線タグを読み取り個体を識別します。実証実験が始まりました。

将来は土壌センサーと組合せて土壌のpH、温度、水分などを測定する機能も追加する計画です。

世界のオリーブ:カリフォルニア in 東京

カリフォルニアオリーブオイル協会COOCはオリーブ栽培の教育、農家支援、啓蒙などを目的に1992年設立の協会。400を超える栽培農家が会員。日本へのさらなる輸出拡大を期待して東京会合が5月23日開催されました。

スペインの宣教師団(ミッション)がオリーブを持ち込んだ道筋。日本に輸入されたミッションの原木もまだあるという

10年前には約42万ガロン(約159万L)だったカリフォルニアでのオリーブオイル生産は、2016年には350万ガロン(約1,323万L)に成長。既に東京世田谷区の約3倍の栽培面積があり、毎年増え続ける見込みです。

イベント:7月1日 地中海4ケ国の料理とオリーブ

世界206ヶ国の郷土料理を網羅した「食のデータベース」大全を作ったe-foodが主催するクッキングサロンです。上質な食材を使った地中海料理とオリーブオイルをお楽しみください。

  • 場所:白金台ラウンジ(港区白金台)会費:4,000円
  • お問合せ・申し込み: https://efood.jp/nl/app/    (イベント名オリーブと入れて下さい。)

オレア・オリーブ

スペインに続くオリーブオイルの生産国(2015年)チュニジアの主要品種はシュムラリ、シュトウェイ、メキスなどです。そのシュトウェイ種が約100本千葉県で栽培されており、開花結実の時期を迎えていました。◎チュニジアの北部地中海の沿岸で最も栽培されている品種です。

2017年6月6日千葉県市原市のシュトウェイ

良質なオイルが採れ、また黒いテーブルオリーブ用にも使われています。樹勢は強くありません。自家受粉します。寒さや塩分に対する耐性はありますが、適切な水分供給が要ります。◎日本で実が取れたらチュニジアの実との比較をする予定です。

和魂洋彩を目指すというオリーブ園『オリーブコミューン』