オリーブに春肥の時期になりました。pHも調整しましょう。

桜の開花予想が出始める頃は、オリーブが休眠から目覚める時期です。植物としての成長が始まり、前の年にできた花の蕾は花芽として出てきます。春の肥料を与える時期ですが、栽培の先進国では毎年収穫後の葉を分析して、翌年の肥料構成を決めています。家庭園芸ではそこまでする必要はありませんが、肥料は必要です。

植樹した最初の年は、植物としての成長を図るために、窒素とカリウムをより多く与えることが推奨されます。成木には、窒素、リン、カリウムと微量のホウ素を与えます。家庭園芸では手に入りやすい化成肥料が便利です。肥料を与えたあとは十分に水を与えます。

土の酸性度を測ると良いですが、そこまでいかなくても苦土石灰や貝殻石灰を入れアルカリ性の土壌にします。(下のコラム「オレア・オリーブ」を参照ください。) 肥料の過不足を判断する手早い方法は木をよく観察すること、そして観察を継続的に行うことが大事です。

世界のオリーブ:インドでオリーブ茶生産

ダージリン、アッサムなどの紅茶で知られる世界最大の紅茶生産国インドで、オリーブ茶の生産が始まりました。2年に渡る事前調査を経て、インド北部ニューデリーに近いラジャスタンで3軒の栽培農家を選び、一日50㎏の葉の生産を目指しています。

2008年にイスラエルの支援で始まったインドのオリーブ栽培は、今や5千ヘクタールを超え、2016年には「Rajオリーブオイル」の自国産ブランドも立ち上げました。オリーブは緑化対策にもなると地方政府も支援しています。

 

Olea Olive

土壌のpH(物質の酸性・アルカリ性の度合いを示す)は、土壌中の栄養素の溶解性や微生物に影響し作物の生育に大きく影響します。降雨量が多い日本は酸性化しやすいですが、ビニールハウスなどの施設ではアルカリ性化しやすいです。

作物には種類別に好適なpHがあります。オリーブはpH5.5から8.5の土壌で育つことができると言われていますが、産地はpH7台の所が多いようです。◎聖書に記述のあるブドウ、イチジク、オリーブの好適pHはほぼ同じで、栽培の歴史と繋がっています。