オリーブの剪定
古代からオリーブの剪定の必要性と正しく行った時の良好な収穫は伝えられ、紀元前3世紀のスペインの学者が引用している有名なことわざがあります。
”オリーブ園を耕す者は実を望み、肥やしをやる者は実を懇願し、剪定をする者は実りを強いる。”(He who ploughs the olive-grove, asks it for fruit; he who manures it, begs for fruit; he who lops it, forces it to yield fruit.)
オリーブ剪定の最大の目的は、葉/根のバランスと葉/木のバランスを整えて、オリーブに新たな萌芽を促し、オリーブの実の生産を最大化し、それを継続させる事です。
剪定はある意味オリーブの樹形を小さくすることですが、剪定することで、多くの葉に太陽光が当たるようになり、風通しがよくなり、病害虫にも強くなります。
オリーブの収穫では機械化や自動化が進んでいますが、剪定は1本ずつ人手のいる作業です。
★ イスラエル Gshur Olive Oil
- 長尺の鋸
- 日本より大きめの両手での鋏
- エンジン付き鋸
- 3人で20万本を剪定する
- 剪定した枝は小さくする
- 剪定し細かくした枝木は畑に戻す
★ イタリア シチリア Terre Di Pantaleo
- 長尺の鋸
- 長尺の鋏
- 樹形を確認してどこを切るか。
- 電動の剪定鋏
- 鋏の先端
★ イタリア シシリア Casa Grazia
- 両手で使う手鋏
- 背中にバッテリーを背負う電動鋸
- 梯子を掛け木の中に入る
- 長尺の鋏
- 剪定前、どこを切るか相談
- 剪定後