実 形状・大きさ

収穫時期を迎えたオリーブの実は、品種で大きさや形が異なります。重さは、0.5gほどの小粒から15g以上の大実と呼ばれるものもあります。

一般に種と呼んでいる部分は、核果と呼ばれその中に種があります。この核果の形、皺の数は品種で異なり、DNAによらない外形で品種判定をする時の一つの判断基準になっています。オイルを含む果肉の部分は品種で異なりますが全体の重さの60-90%、核果が10-40%で、種は全体の1-2%です。(2019年10月15日号)

実 種

オリーブの実の種と言っているのは、正確には核果(ストーン)でその中に種があります。オリーブの核果は品種により形、大きさ、皺やとげの有無などが異なり、品種判定の重要要素です。核果にはセルロース、タンパク質、フェノール類が含まれています。バイオマス燃料にする研究も進んでいます。(2017年9月15日号)

実 形状

オリーブの果実は、品種毎に形状、表面の模様、皮の状態、大きさ、さらには種の形が異なり、品種を見て判断するときの最も大事な要素の一つです。

イスラエルの専門家から、DNAに頼れないときは実を付けた状態で3人以上で果実の皮や凹凸の状態から品種判別すると聞きました。

 

葉 成分

オリーブの葉は平和のシンボルと知られ国連旗にもありますが、古代エジプトでは薬としても使われていました。1900年代にその葉から「オレウロペイン(oleuropein)」という苦い成分が見つかり、利尿、降圧、血糖降下などの効果が明らかになりました。

1960年代には米国大手の製薬会社Upjoin(現Pfizer)がオレウロペインの研究を進めオレウロペンから抽出された「エレノール酸カルシウム」に感染症の原因となる細菌に直接働き、強力な殺菌作用があることがわかりました。このオリーブの葉から抽出されるエレノール酸はオリーブの果実の成熟度を示すマーカーであるとも言われています。

地中海地方では何千年もオリーブの葉を煎じて飲んできましたが、今は世界各地で葉を乾燥して飲むお茶に加え、葉の粉末や抽出エキスが作られています。これらはお茶やサプリメントに加え、食材に
用いてオリーブ入り食品の商品開発も行われています。

オレア・オリーブに行く